ロードレースの闇を描いた衝撃作「レーサー/光と闇」

こんにちは、まさみです。

先日、自転車レースがテーマの映画「レーサー/光と闇」を見ました。

珍しく女性レーサーが主人公の映画ということで期待して見たのですが、かなり闇が深かった・・

しかも実話に基づくお話ということで、結構悲しい気持ちになってしまいました。

というわけで、誰にでもお勧めできる映画というわけではありませんが、色々と考えさせられる部分もあったので、感想を書いていきたいと思います。

「レーサー/光と闇」あらすじ

カナダ・ケベック州に住むジュリーはプロチーム・ヴィータに所属し、ロードレーサーとして頭角を表していた。

コーチの JPのもと練習に打ち込み、数々のレースで好成績を収め、一躍地元のスターとなったジュリー。

だが、実はコーチのJPとは不倫関係にあり、JPの指示のもと日常的にドーピングを行っていた。

やがてアンチ・ドーピング協会に目をつけられたジュリーはライセンス剥奪の窮地に立たされる。

コーチがクズすぎる

ジュリーも子どもじゃないので、JPとの不倫もドーピングも、最終的には自分で選んだことでしょう。

でも、それを前提として考えてもこのコーチはクズすぎる・・

ドーピング用の薬を過剰摂取し、夜中に不整脈に襲われ、死の恐怖に耐えかねたジュリーは一時薬をやめてしまいます。

そんな彼女をベッドに押さえつけながら、

「クリーンで勝てるわけないだろう!俺は勝たせるためにいるんだ!」ってどういうことですか??

コーチなら、クリーンで戦って勝てるように指導して下さいよ・・

そして、あろうことかジュリーに再びドーピングさせるためにあの手この手の嫌がらせまで・・

無能&手癖最悪のクズコーチ。

出典:https://www.amazon.co.jp/レーサー-光と影-DVD-ロランス・ルブーフ/dp/B00U13O0SE

信じられない毒親

コーチがクズなら親も親で酷い。

特に父親は、ドーピングが常習化していることを明らかに知っていながら知らないふり。

娘が苦しんで相談しているのに、問題には気付かぬふりを決め込み、結局ジュリーは何も言えずに終わってしまうんですよ。

母親は状況を理解してるんだかしてないんだか、なんだかよく分からない立ち位置。

ジュリーが孤独すぎる

クズコーチと毒親に囲まれて、チームメイトとの関係も微妙なジュリー。

兄弟姉妹も登場しないので、おそらく一人っ子?

友達らしい友達も登場せず、悩みや心の内を打ち明けられる相手が誰一人いない状況に見えました。

誰にも頼れないからJPみたいなクズに依存してしまったのでしょうか・・

テーマが同じでも全然違う「疑惑のチャンピオン」

同じく実話に基づく映画としてドーピング問題に光を当てた話題作「疑惑のチャンピオン」。

こちらはランス・アームストロングの実話となっています。

「疑惑のチャンピオン」はチームのほぼ全員が一緒になってドーピングをしていて、どことなくコミカルな感じもあったんですが、

「レーサー/光と闇」では、ドーピングがチームぐるみで行われている描写はなく、あくまでもジュリー一人という描かれ方で余計救いがない・・・

映画は酷かったけど本人は幸せでいてほしい

この映画のモデルになった選手ジュヌビエーブ・ジャンソンは、結局ドーピング陽性でライセンス剥奪、アメリカのアンチ・ドーピング機構から終身出場停止処分になってしまったそうです。

この映画は「実話に基づく」ということなので、実際の彼女には一人くらい親身になってくれる人がいたと信じたいですね。

そして、今は心穏やかに幸せに暮らされていることを祈ります・・・

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