こんにちは、まさみです。
そろそろ夏に向けて気温の高い日も多くなってきて、ビールが美味しい季節になってきました。
私自身、特に運動の後やお風呂の後にキンキンに冷えた一杯を頂くのが最高に大好きです。
でも、昨今アルコールには筋肉を分解する作用があることなどが知られるようになり、ビール好きでロードレースやトライアスロンに真剣に取り組んでいる方にとって悩ましい事態ではないでしょうか。
そこで今日は、どうやら一部で少し話題になり始めているらしい「スポーツビール」についてご紹介します!
スポーツビールとは
スポーツビールはノンアルコールビール
現在のところスポーツビールについてはっきりとした定義があるわけではありませんが、アルコールの含有量で見るとノンアルコールビールの一種と言うことができます。
ノンアルコールビールとは、日本においてはアルコール度数1%未満のビールと定義されていて、完全に0%=アルコールフリーではないので少し注意が必要です。
日本で一般的に販売されているノンアルコールビールはアルコール度数0.00%を謳っているものも多いですけどね。
これからご紹介するスポーツビールは概ねアルコール度数0%~0.4%と言った感じなので、日本のノンアルビールより度数高めではあるものの、ノンアルコールビールの基準を満たすものになっています。
各社のスポーツビールのアルコール度数、各社ホームページより抜粋。
THRIVEとABLOCはアルコール度数の表記がはっきりしませんでした。
「え?スポーツビールとか言っといて結局ノンアルビールなの?」と思った方、ちょっと待って下さい。
そもそもノンアルコールビールって、実は休肝日に飲むだけじゃ勿体無いくらいすごいんですよ!
実はすごいノンアルコールビールの効果
2012年にアメリカで発表された研究において、
「ノンアルコールビールに含まれる天然のポリフェノールには、抗酸化作用、抗病原作用、抗炎症作用があり、激しい運動の後の一時的な免疫力低下による上気道疾患(風邪など)の予防に効果的である」1
という結果が報告されています。
つまり、ノンアルコールビールそれ自体がアスリートにとって良い効果をもたらすということなんですね。
「だったら普通のノンアルビールでいいんじゃない?」
確かに、普通のノンアルビールでも運動後の炎症を抑えて回復をスムーズにする効果が期待できそうです。
でも、スポーツビールというからには、各社色々と工夫をされているようです。
ノンアルコールビールを更にアスリート向けに
ただでさえスポーツとは高相性のノンアルコールビールですが、各社「スポーツビール」と謳っているビールには、
更にスポーツのパフォーマンスを上げる、あるいはリカバリーを助けると考えられる成分を配合しています。
- ERDINGER Alkoholfrei: ビタミンB9 & B12
- ZERO+ ZERO+ Pale Ale: マグネシウム、ポタシウム、カルシウムなどの電解質
- THRIVE Recovery IPA: 2g以上のBCAA、ホエイプロテイン10g
- ABLOC Pro Zero: Alpine Minerals®︎(アルプルの高地から採れる高純度のミネラル)
各社ホームページより抜粋。
特にTHRIVEのRecovery IPAは気になりますよね。
運動後にプロテインの粉末をシェイクして飲む人が多いと思いますが、代わりにビールを飲めばいいだなんて最高に画期的。笑
かつ、ここで取り上げたスポーツビールは、全て「クラフトビール」であることも特徴です。
大手の飲料メーカーが大規模に生産している量産ビールではなく、小規模な醸造所で職人が作るビールって感じですね。
実際に飲んでみた
今回の記事では4つの会社が作る4つのビールを取り上げていますが、このうちERDINGERのAlkoholfreiは国内のお店で提供されていたり、Amazonでも購入できます。
私がスポーツビールを初めて知ったのも、先日ライド中に、あるレストランで食事をした時でした。
この時夫と半分ずつ飲んでみましたが、結構美味しかったのでその後Amazonでも購入しました。
味はとてもフルーティーで軽い口当たりです。ERDINGERのホームページでは苦味が強いと紹介されていますが、私はあまり苦いとは思いません。
やっぱり普通のビールとは違う感じがしますが、こういう味のクラフトビールと思えば全然アリです。
アルコール度数も1本330mlあたり0.39%ということで、全然酔わないです。笑
ライド中、運転中は要注意!
一口にノンアルコールビールと言っても、アルコールの含有量はそれぞれです。
ライド中や運転中に飲み過ぎると酒気帯び運転になる可能性があるので要注意です!
ERDINGERが行った試験では、Alkoholfreiを1時間で1.5リットル摂取した場合の血中アルコール濃度は平均で0.0024%、最大で0.0056%2。
これは日本で酒気帯び運転の基準となる呼気中アルコール濃度に置き換えると0.143mg/L〜0.286mg/L程度となります3。
日本の基準では呼気中アルコール濃度0.15mg/L以上が酒気帯び運転となっており、車の場合免許停止や罰金刑の対象になります3。
自転車の場合は免許取消にはなりませんが、違反には違いありませんので逮捕される可能性があります。
1時間で1.5リットルって結構な飲酒量ですけどね。苦笑
とはいえ、アルコールの分解速度には個人差も大きいため、特に普段からアルコールに弱い方は注意して下さいね。
スポーツビールはビール好きアスリートの救世主!かもしれない
- スポーツビールはアルコール度数1%未満のノンアルコールビールである
- ノンアルコールビールに含まれるポリフェノールは運動後の免疫低下を抑えてくれる
- スポーツビールには日本のノンアルビールに比べてアルコール度数が高めなものもある
- 更にスポーツのパフォーマンスを上げる/リカバリーを助けると考えられる成分が配合されている
- ライド中、運転中は飲み過ぎに十分注意
アルコールの影響を最小限にしつつ、リカバリーやパフォーマンスを助ける目的で開発されたスポーツビールはビール好きアスリートの救世主になる!かもしれないですね。笑
まだまだ日本では手に入りにくいですが、これから人気が出るような気もします。
普通のノンアルビールでも運動後には炎症を抑えてくれる効果があるので、飲み過ぎには注意しつつ、運動後の疲れた体へのご褒美として取り入れてみてはいかがでしょうか。
参考URL
- Nonalcoholic Beer Reduces Inflammation and Incidence of Respiratory Tract Illness: https://journals.lww.com/acsm-msse/Fulltext/2012/01000/Nonalcoholic_Beer_Reduces_Inflammation_and.4.aspx
- ERDINGER Harmless, minimal alcohol content: https://dxjcdxuv6chk2.cloudfront.net/assets/biere/alkoholfrei/Alkoholfrei_Study_EN_Freigabe.pdf
- 東海電子株式会社 アルコール濃度単位: https://www.tokai-denshi.co.jp/technology/course.html
- 政府広報オンライン 飲酒運転は絶対に「しない!」「させない!」: https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201312/1.html